庭は、工事が終ったときが出来上がりではありません。
その『場』の空気に馴染み、風景となるのには時間が必要です。
また、時間の流れとともに周囲の環境も変わるでしょうし、家族も成長していき、新しく趣味を持ったりすることでしょう。
そんなとき、目隠しに袖垣が欲しくなったり、濡れ縁やパーゴラが必要になったりすることもあります。
そういった物が加えられ変化していくことにより、庭は奥深く成長していくものだと思います。
また、庭づくりの材料として無くてはならないもののひとつに、石があります。 しっかりと積まれた石積みなどは、ゆっくりと長い時をかけて風景に馴染み、落ち着きを増していきます。
同じ天然材料でも、土塀や竹垣などは四季を経るごとに色合いや風合いが変化し、より早く庭に馴染みます。 組み上げたばかりの青竹の色はすがすがしく美しく、そして古くなり景色に馴染んだ竹垣の詫びた色なども良いものです。
変化してゆく素材を用いることで、四季折々の自然の美しさや命の営みを庭に感じられることでしょう。
たとえば『ハレ』の日にそなえ、朽ちたところを青竹に取り替えたり、庭門などの屋根を葺き替えたりしたときの、真新しい竹の色は眼に鮮やかで葺いたばかりの杉皮の香りはすがすがしく、それだけで庭の主も客人も、気持ちが豊かになることでしょう。
庭木の手入れや庭の掃除も同じことですが、庭を育てて行くにのには『ひと手間かける』ということは大切なことだと考えます。
石のようなハードな材料は手を入れることは少ないですが、竹や土などソフトなものは人の手が入るたびに庭に深みが増し、景色に馴染んでゆきます。
工事後の真新しさも良いものですが、手を加えていくことで、庭が年々深みを増し、時を経た庭ならではの良さが出てくるのです。
人はひとりひとり、皆違います。誰一人同じ人間はいないと思っています。ざっくりした人、キッチリとした人、開放的な人、ひっそりとたたずみたい人・・・それが個性であり、庭づくりも同じことだと思います。
お客様の家族構成も様々ですし、お好みや考え方を少しでも深く理解できるよう、しっかりと打ち合わせをさせていただきます。
そしてプロとして、望まれる以上の庭が造り出せるよう努力を重ね、テーマがしっかりとした庭造りを志しています。
また、庭づくりにはその土地の風土も大切です。光、四季の温度差、風向き、潮、そして景色(隣接が建物なのか、解放されているのかも大切な要素です)。 これらを考慮することで、より心地よい庭になってゆきます。
「庭造りはいくら掛かるか分からない」という方も、予算が決まらない方も、お気軽にご相談ください。
お庭は建物と同じに大切な住まいの一部です。それぞれの状況に応じて、さまざまな方法をご提案させていただきます。
十分にお話が進み、ご納得いただきましたら、契約を交し、工事を開始します。
実際に目に見える形になっていくのはここからです。状況に合わせて、追加や変更がありましたら、できる限り対応させていただきます。
また、それに伴って予算を上回る時はあらかじめお知らせいたします。
庭が目に見えて少しずつ形になっていく過程は、とても楽しいものです。
施工が終わりましたら、庭を育てていきます。
こちらもとても楽しいものです。庭は生きているのだということが実感できます。
お手入れも、工事と同様に予算に合わせて行わせていただきます。